車の下取りや買い取りでの査定では、総走行距離も大きなポイントの一つです。
現在の車は、オイル交換など定期的な整備をしっかり行なっていることが条件となりますが10万キロくらいでは全く問題ありません。メーカーや車種、乗り方にもよりますが車の造りがしっかりしたものであれば20万キロでもまだまだ走れます。
しかし下取りの査定では総走行距離が10万キロを超えていると、下取り額が基本的にはゼロであることが多くなります。これは、車の走行距離数が1年間あたり1万キロが標準とされており、10万キロだと10年間となり2世代以上のモデルとなることが多いことに加え、総走行距離が10万キロで大きなメンテナンスが定められていることによります。
もっとも、下取りの場合は購入する新車の値引き分を下取り価格にすることが多いので、10万キロを超えた車でも何かしらの金額は付けられるようです。

中古車買い取り業者による査定の場合は、総走行距離による査定のプラスマイナスは日本自動車査定協会で出されている基準値を基にしていて、走行距離による細かい判断が行なわれます。

基準値となる走行距離は、4年目までの車であれば年間の走行距離が1万キロですが、6年目の車では年間走行距離は7千キロ、9年以上経っている車では年間6千キロとなっています。
この基準走行距離よりも多く走っている車ではマイナス査定となり、走行距離が少ないとプラス査定になります。

総走行距離が少ないから良いという訳でもない

ただし、総走行距離が短ければ短いほどよいのかというと、そうでもありません。あまりにも総走行距離が少ないと査定のプラス額は少なくなります。例えば総走行距離が2万キロのセダンでは、査定のプラス額が最も大きいのは7年目で、2万キロのまま9年10年となるとプラス額は小さくなります。
これは、車はほとんどの部分は走行すると消耗しますが、機構的にある程度以上は動かしていないと動きにくくなったり、潤滑が止まってしまったりなどのコンディションが悪くなる要素もあるからです。

総走行距離が長いほど査定のプラス額が小さくなったりマイナス査定になるのはもちろんですが、これによる査定がどのくらいになるのかは車種によって異なりますし、業者によっても判断基準が異なります。実際に何社かの査定を受けてみるとよいでしょう。