車を売るならば当然ながらできるだけ高く売りたいものです。そのためには買い取り価格を買取業者と交渉しなければならないものです。
買い取り額の交渉というと、多くの人はいくつかの買い取り業者を競合させて価格を釣り上げることを考えると思います。しかしこれをあまりにしつこく行なってしまうと、業者の方も交渉にコストがかかってしまいますし、面倒な客と思われるとすぐに手を引かれてしまうかも知れません。ですので、業者を競合させることをやり過ぎないようにした方がよいでしょう。
車の買い取り価格の相場は車種によって定まっており、これをベースとして各買取業者の特徴でプラスマイナスがあります。複数の買い取り業者に査定を依頼するのは、まずはこの相場を掴むことを目的とするべきです。ただし、車一括査定サイトで業者から来るメールでの査定額は、あくまで見積りです。多くの場合は実際に実車を査定してもらうと査定額は変わってきます。そのため、正確な査定額は複数の業者に出張査定を依頼しなければわかりません。
その後、買い取り業者による得意車種の傾向を見極めて、最も高く買ってくれそうな業者と本格的に交渉をはじめます。
最近では何の買い物でも競合や価格交渉が普通のことになっていますので、買い取り業者は価格交渉されることを見越して最初は低めの金額を提示してきます。もちろんその金額で納得してはいけません。
他社にも査定を依頼したことを伝えてもよいのですが、そこで査定額を言ってしまうと、その金額で決定してもはや交渉の余地がなくなることがあります。ですので他社の査定額は言ってはいけません。
自分の車の買い取り価格の相場をつかめていれば、そこからかなり高い金額を自分から提示して、相場価格と自分が提示した金額との間で落とし所を探るという手もあります。このようにすれば自分の提示価格にはならないとはいえ、相場より高い買い取り価格で落ち着くことがあります。
また、良心的な業者であれば、その金額を意識した査定を行なってくれるかもしれません。
あまりお勧めできる方法ではありませんが、無料出張査定に複数の業者を呼んで、業者がいる時間をわずかにかぶるようにセッティングしておくという手もあります。
このようにすると競合する業者がいることを実際に示すことができるわけですし、他の業者がどのくらいの査定額を出したかが気になるような発言をしたならば、その後の交渉は自分のペースで進められます。
ただし、査定依頼の時間を適当に決めるいい加減な客と思われる可能性もありますので、おすすめはできません。
実車の査定結果の明細はしっかり読んで、気になる点は全て説明してもらいましょう。自分が査定結果に納得できるかどうかが大事です。
査定結果にどうしても納得できなければ、時間をかけるという手段もあります。
即決せずに一日おけば査定額に少し上乗せすることを検討してくれるかもしれません。
または、急いでいるのではなければ二週間くらい間を空けて再度査定しておらうのもよいでしょう。
中古車の車種による人気と需要は日々変化していて、それにより相場が変化するので買い取り価格も変わります。需要が高くなる時期にかかれば買い取り価格もアップするでしょう。ただしその逆もあるので注意が必要です。
いずれの交渉方法を取るにしろ、最初に標準的な買い取り価格の情報を収集しておくことが大変大事になります。