泣く泣く愛車を手放すことになりました。売るに売れない、私の愛車。修理をしたくても、修理代がかさんでしまい…。思い出いっぱい詰まった車だけれど、廃車にしなければいけない状況となってしまいました。だって、買取店に持って行っても、壊れてしまった私の愛車に値段がつくわけないし…。なんだか、ものより思いでというけれど、損した気分になってしまう…。
ちょっと待って下さい。ここには2つの嘘が隠されていますよ!
嘘その1。廃車買取り専門店が存在します。壊れてしまって、廃車にするしか道がない。そんな状態の車であってもお金を出して買い取ってくれる会社があるのです。 「でも、動かないような車、買い取ってなにか良いことあるの?」それが、あるのです。壊れて動かないといっても、車のパーツ全てが壊れているわけではないのです。エンジン周りが壊れているだけで、車内は綺麗。このような場合は、車内のパーツ、それこそハンドルや、シート、ダッシュボードに、ドアの内張りなどをバラして、中古パーツとして再生されていくのです。ですから、廃車買取り専門店というビジネスが成り立つのです。
嘘その2。お金が戻ってくる場合があります。誰が行っても廃車の手続きには費用がかかります。これは陸運局に支払う事務手数料なので逃げようがありません。が、支払ってしまった自賠責保険や、自動車税、重量税は期間が残っていれば戻ってくるのです。例えば、4月1日時点の持ち主に対して税金が発生する自動車税の場合です。5月末日が自動車税の納付〆切ですので、5月に自動車税を支払い、9月中にその車を廃車にすると、なんと自動車税が6ヶ月分も戻ってくるのです。
「ってことは、3月末までに廃車にすれば、自動車税を払わなくてOKなのでは?」正解です。車の購入を年度末に合わせると、諸々の経費の支払基準がピタリとあってきます。自動車税は4月1日時点の持ち主に対して課税されますし、車検時に支払う重量税も、年度末の購入であれば、自動車税の課税期間と重なってきます。もちろん、購入時に加入する自賠責保険についても同じです。
このように、ちょっとした知恵と情報を駆使するだけで、車を廃車にする時にも「お得」を感じられるようになるのです。